●夏バテ?


ここのところ東京では猛暑が続いていますが、人間と同様にネコにも「夏バテ」があったとは!
さすけのこういう姿を見て、かわいい、かわいい、なんて言っていたのですが、実はこのだらけた様子がさすけ信号だったのかもしれません。

さすけには持病があり、毎月獣医で注射を打ってもらうのですが、その前兆として
「カリカリエサを残すようになる」という兆候
が見られます。
今月に入ってさすけの食事量がガタ落ちしました。逆に6月は今まで以上にぱくぱく食べていたのですが、7月に入って、かなり残すようになってきました。

一見くつろいでいるように見えますが
残した内容を観察するとネコ缶は食べるのですが、カリカリを残しています。

このだらけた態度が実は・・・
私たちは、
「ああ、またいつもの持病が始まったんだなぁ〜」
程度に考えていたのですが・・・

まあ、何はともあれ持病の対策のためにさっそく先生に診てもらうことにしました。
先生はさすけに触った瞬間こう言いました。

「脱水症状をおこしていますね。夏バテかも知れません」

脱水症状?! それって大変なことなのでは?
確かにここのところのさすけは遊んでいても以前より疲れやすくなっているように見えていたのですが、まさか脱水症状とは。
先生曰く、脱水症状の兆候は次のようにして見分けるそうです。(ちなみに右欄は私の思い込みです)

脱水症状の兆候 わたくしの判断
毛並みがわるくパサパサした感じ 最近シャンプーしていないからだろう
皮膚に弾力性がない 皮下脂肪が厚くぶよぶよなんだよね
おしっこの量が少なく頻度が多い 夏だからなぁ
食欲が低下する いつもの持病かな?

上の表で「皮膚に弾力性がない」というのは、ネコの背中あたりの皮を摘み上げて放したときの戻り方で判断するそうです。
さすけの皮を摘んで放したところ、確かにパンと戻るのではなく「むよーん」とした戻り方でした。

さっそく先生は水分補給のための注射をしてくれたのですが、ここでまたネコの不思議な性質を見ることになりました。
以前、ネコは脂肪を分解して水分にすることができる話を書きましたが、今回のこれもおもしろい性質のひとつです。

右の写真でおわかりいただけますでしょうか?
さすけの背中、肩のあたりが膨らんでいます。
ちょうど親ネコが仔ネコを運ぶときにくわえるあたりに電解質溶液の注射をしたのです。この膨らみはそれによってできたものです。
量的には500ccくらいでしょうか、かなりの量の水分をここに注射しました。
注入された水分は時間がたつにつれ、体内に吸収されていきます。
この写真は病院から帰ってすぐに撮影したものです。
この膨らみは4時間程度でほとんどわからないくらいまで小さくなりました。

いやはや、ネコにこのような機能があったとは!
まるでらくだのこぶのような機能です。
ただ、普段は仮に大量の水を飲んでもこのようにして「飲み貯め」できるのではない、とのことですが、ほんと、不思議な性質です。

ちなみにさすけの夏バテ対策として、我が家ではしばらく

クーラー自粛

となってしまいました。

今も扇風機をブン回しつつこの文章を書いています。

[ 日々是好日 ]